子どもを本好きに育てたいと願うお父さんお母さんも多いと思いますが、そのために具体的に何かやっていることはありますか?
本がお好きな方はご自身が好きになった過程と同じような経験を子どもにもさせると良さそうですよね。
私は恥ずかしながらあまり本を読まずに育ってきてしまい、読書の楽しさも重要性もつい最近になってようやく分かってきたところです。
子育てをはじめて、特に教育について考えるようになってから様々なニュースや本などをちゃんと読むようになると、どれもこれも「読書の重要性」に辿りつき、猛烈に後悔しました。少しでも取り返そうと、今が一番本を読んでいます。
自分の経験をふまえるとやはり「子どもには本を好きになってほしい!」と思うのが親心ですよね。そして、とりあえず絵本の読み聞かせをしてみようとなりました。
ここで、現在読み聞かせをしているよ、という方へ質問です。
- 赤ちゃんにはどんな本がいいと思いますか?
- 読みきかせは何歳までやればいいと思いますか?
- 絵本は何歳で卒業すればいいですか?
私が読み聞かせを始めた頃の考えは、
- なんとなくネットなどで調べて評価の高そうな本を選び
- なんとなくだけど読み聞かせは小学校低学年くらいまでかな
- なんとなくだけど小学校中学年には絵本より児童書が読めた方がいい気がするから、そのくらい?
という、すべてなんとなくの答えでした。
読みきかせだけではなく「読書」についても同じでした。
「本を読むのはいいことだ」となんとなくは分かってかっていて、「本を読んでいないこと」を本当は読まないといけないんだろうなとなんとなく思いながらも、なんとなくのめり込める本に出会わないまま本を読む習慣ができずに生きてきてしまった。
なんでこうなったんだろう、と考えると
それは読書の本質が分かっていなかったからです。
何のために読書が必要で、読書が自分の未来に何をもたらしてくれるか、考えたことがあるようで真剣に考えたことがなかったのです。
そのことにハッと気づかされる1冊の本に出会いました。
「できる子に育つ 魔法の読みきかせ」
著:ジム・トレリース、訳:鈴木 徹
この本は、
・子どもを読書家に育てることが、どれほど重要であるか
・そのために読みきかせがいかに効果的か
・読みきかせをどのようにやっていけばいいか
といった内容について、海外の例にはなりますが、多くの事例や客観的調査データを用いて非常に詳しく丁寧に書かれています。
データをもとに明確に説明してくれることで、私のなんとなくに答えをくれました。
読書の重要性の本質が分かっていると、自分の行動や考えにも自信が持てるようになり、自分の中の指針を立てやすくなると実感しています。
また、読書と読みきかせについてだけではなく、子どもと関わっていく上での親としての姿勢についても考えさせられることが多くありました。
読みきかせと読書の重要性を学ぶとともに、私の今後の子育て人生においてとても大切な気付きをもらい、日本語と英語と両方の本をバランスよく読み聞かせていこうと思うきっかけになりました。
ダイアロジック・リーディング
読み聞かせの重要性を認識し続けていく過程で、私の中でとても重要なワードに出会いました。
「ダイアロジック・リーディング」です。
特に英語絵本は図書館等で借りることがほとんどできないので、購入することになりますよね。
せっかく買った絵本を最大限楽しんでほしいと思う気持ち(言い換えればなんとかして気に入ってくれないともったいないというケチケチ精神)から、絵本を使って語りかけや質問をたくさんしていました。
そしてこちらの本を読んで、そのやり取りに「ダイアロジック・リーディング」という名前がついていることを知りました。
日本で読み聞かせというと子どもが静かに大人が読むのを聞いているというシーンを思い浮かべる方が多いと思いますが、海外ではみんなが口々に意見を言ったり大人もそれを手伝うように質問などのやり取りをするというのです。そして、そのやり取りを幼いときからすることで、自分の頭で考えながら読む・自分の意見を持つという訓練になると。
本の中では英語でやりとりをする必要はないとも書かれていましたが、私は赤ちゃんのときからおうち英語をしていることもあるので、英語絵本では簡単でもいいから英語で質問したり、やり取りをするようにしています。
実際に息子も英語絵本を読むときは、英語で内容を理解し、英語で分かる範囲で質問に答えたりしてくれています。もちろん深い思考は母語である日本語でしてほしいと思っているので無理強いをするつもりはありませんが、今後も続けていきたいと思っていることの一つです。
読み聞かせの効果に関する情報
上にご紹介した本だけではなく、読み聞かせの効果的な方法やポイントなど、今後も継続して勉強していきたいと思っています。
ニュース記事や本などについて更新した記事はこちらに一覧で掲載していきたいと思っていますので、参考にしていただけたら嬉しいです。